BERGE ICHIBAN

特徴

当社はベルゲッセン社より6隻のVLCCを受注しているが、本船は同社向けの第1番船になるとともに、当社として15隻目のダブルハルVLCC。

１．本船は、海洋汚染防止条約(MARPOL73/78)によって義務付けされた二重船殻構造であり、座礁/衝突等による海洋汚染事故に対しての安全性を飛躍的に高めている。
　INBOARD BALLAST TANKを設置したことにより、バランスの優れた船体強度を確保して補強鋼材を低減し、船体重量を軽量化していること。更に、船級協会ABS発行のSAFE HULL CLASSが適用されている。
２．疲労強度に対する安全性を考慮して、高張力鋼(HT)材の使用範囲は上甲板及び二重底の縦部材に制限している。
３．プロペラ前方部に当社独自に開発したノズル(Super Stream Duct)を、船首水面下に大型球状船首を採用することにより、推進効率の飛躍的な向上を計っている。
４．さらに機関部プラントにおいても、低燃費に優れた、低回転ロングストローク静圧過給ディーゼルエンジンを採用すると共に、航海中に発生する余分な船内電力を蓄積する大容量軸発電機システム等、省エネ技術を積極的に採用している。
５．本船は最大喫水においては欧州・米国向けで要求される200万バレルの原油輸送が可能であり、一方、マラッカ海峡を通過し日本を含む極東配船が可能となり、ワールドワイドに配船できる。

要目